4.02.2014

「祖谷物語」in ヘルシンキ

もう3週間くらい前の話になってしまうのですが、ヘルシンキで開催されたアジア映画祭「Cine Aasia2014」で、日本映画「祖谷物語 – おくのひと- 」を観ました。




これは自主製作映画という扱いというか、日本でも観る機会がやや限られていそうな映画に入るのでしょうか。
確かに粗削りな感じはあったし、宮崎アニメとか新藤兼人監督の「裸の島」など、過去の映画を思わせるところもかなりあったのですが、真似してる、というよりはそれらに対する作り手の敬意が感じられる、目線の温かい映画のように感じられ、都会-地方のコントラストが強い日本でそれぞれに住む人の思いやスタンスのずれも、在外邦人の目にはよく描かれていたように感じられました。
現代社会に向けて問いかけるところもある、少なくとも世の中にとって必要な映画なのではないかと思いました。

ただ、一緒に行った家族(フィンランド人)は「う~ん」と、なぜか微妙な反応。
フィンランド人の大好きな自然はふんだんに描かれていたと思うのですが、なぜだろう?

他にもいろいろ見たい映画はあったのですが、行けたのはこれだけでした。DVDで観れそうな日本映画は別の機会にとっておくとして、できることなら、他にはツァイ・ミンリャン監督の「ピクニック」が観たかったです。


なお、この映画祭のオープニングを飾った是枝裕和監督の「そして父になる」は、現在ヘルシンキ市内で上映されています。




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