1.30.2020

意味と無意味の間

少し前から気になっていた、イタリアの美術家・建築家・工業デザイナー、ルイジ・セラフィーニの「Codex Seraphinianus」をゲット。世界の奇書の一つに称される本です。



翻訳者の端くれとしては、この本の文字体系が謎めいた外国語などではなく、最初から何ら意味をなしていないことにむしろシビれます(笑)。かといって、意味のない本なのかというと、そうではなく...

理解されることを最初から放棄している、あるいは理解されることから完全に自由な表現とは。理解すること、されること、認知とはどういうことなのか...
数十万年後、いや数百年後でもいいでしょう、私たちの言語を誰かがこんなふうに目にすることがあるのか。

いろいろとインスパイアされる本です。
しかし、大きい!ここまで大きくて、400ページ近くもあるとは、注文した時には考えてもいませんでした。といっても、どこかに情報はあったはずですが...
書かれていても、認識していない、見えていない。そんなもう一つの現象もここに(苦笑)