5.28.2014

国際会議@フィンランド国立劇場

先週末、以前インターン勤務していたフィンランドの芸術団体がホストを務める、パフォーミングアーツの運営に関する国際会議の手伝いに行きました。
会場はフィンランド国立劇場(写真)、世界15か国のその世界をリードする方々数十名が集まっていました。
折しも欧州議会選挙の直前、欧州の芸術運営をめぐっていろいろと真剣な議論が聞かれました。

今回、会議中の写真を撮るように言われて何百枚か撮ったのですが、こういう時のためにもう少し練習しておけばいいのに・・・という後悔が募りました。もちろんプロのカメラマンではありませんし、舞台の写真を撮るわけでもないので、素人なりに撮れればよいと自分でも思ってはいるのですが、被写体となり、実際に写真を見るのは芸術分野でリーダーシップを取っている方々。普段はスマフォの写真で十分だし、重いカメラは背中も痛いし・・・という日頃の言い訳が形になってしまった感じ。もう少し技術的にカメラを上手に制御できなかったかなと思います。

また、カメラの特性も撮影目的に合っていなかったようです。使用したのはどちらかというとあまりタイミングを気にしなくてよい、物撮りに適したカメラで、人の表情を瞬時に捉えるのにはタイミングがやや遅れがちだったなあ~・・・(尽きない愚痴)

来年はまたこの団体が主催する別の国際会議があるはずなので(声をかけてもらえるかわかりませんが)少し練習しておきたいなと思いました。

こういった場は個人的にはひどく緊張しますし、私がいることに何の意味があるんだといつも思っているのですが、かといって頼めば誰でもこういう場所に身を置けるというわけではないこともわかっています。
ここは謙虚に、恥をかいてでもいろいろと学ばせていただければと思っている次第です。

そして週明けからはお天気も冬に逆戻り。今日は気持ちを切り替えて、また全然違う分野のお堅~い翻訳に取り組んでいます(このギャップも自分のあり方だと、最近は納得しています)。

劇場の中も少しだけ紹介します・・・フィンランド国立劇場は、1902年完成の国民ロマン主義建築(アールヌーヴォー/ユーゲンド様式の一派)です。
20世紀初頭はアールトなどのモダニズム建築が出てくる直前の時代ということになりますが、この時代の建築物には優雅さの中にも力強さや作り手の心意気のようなものがみなぎっているように感じられ、個人的には大好きです。独立前夜というフィンランドの時代背景を反映しているのかもしれません。



5.22.2014

地下鉄

いま地下鉄に乗って移動中なのですが、ある在留邦人の方に数年振りに声をかけていただきました。
それはよいのですが、別れぎわにその方が「あの、、、ネット、いろいろ見てますよ♪」と言われて、こちらがろくにリアクションも取れないうちに地下鉄を降りて行かれました。
残された私は、恥ずかしいなあと思いながらこれを書いています...

5.20.2014

夏のような午後

午前中の仕事の後、午後は週末の仕事に備えて下見中です。
日曜日から、ヘルシンキは暑いといっていいくらい、とてもよいお天気です。週末も引き続きこのお天気でお願いしたいです!

  



5.15.2014

リサーチ、辞書

ロゴス・ヘルシンキではリサーチ業務(いわゆる海外調査)も承っています。

昨年秋に着手し、3月末に終了したプロジェクトについて、先日クライアント様からお褒めの言葉をいただきました。監修にあたられた識者の方が、ご自分の講義で報告書の資料を使われるとのコメントもあったとか。嬉しく思います。


今日も地味に仕事中です。とても難しいタスクがあり四苦八苦中。
なぜ難しいかというと、スウェーデン語が含まれているからです(汗)。できないのですから当たり前ですね・・・でもやっているから不思議!できることしかお引き受けしないとはいえ、脳の中に別人でもいるのだろうかと思うことさえあるのですが。もちろんきちんとした成果物にできると思います。

写真の辞書は10年くらい前にストックホルムで買った中辞典。仕事で使うわけではないので立派なものはいらないと思って買いましたが、たまに手にしてみると結構難しい単語も出ていて予想以上に役に立っています。でも、紙の辞書をいちいちいくのも時間がかかるもの。手で辞書をひく作業にこそ教育的な意味があるように言われることがありますが、仕事を達成するという現実的な目的の前では・・・有用で効率のよい(そして、とても大事なことですが『使うことが許されている』)資料であれば何でもよいと思いますし、実際有料無料のオンライン辞書も多用しています。

そもそも、留学中やフィンランド語学習中には、授業中に辞書を引こうとする学生(私)に対して「辞書をひく前に話を聴け」とよく言われました。目的と手段の関係もよく考える必要があります。

スウェーデン語もいつか話せるようになるとよいのですが・・・

明日から数日、識者の方の通訳を務めます。単語チェックして早く寝よう・・・


5.09.2014

5月




今日から3日間視察に同行します。5月は例年大きな仕事が多い時期ですが、今年もそんな感じにはなりそうです。

ところで、最近ひょんなことでフィンランド言語研究所の季刊誌を購読することになり、第1号が昨日届きました。今どきウェブベースで読めるものが多く、紙媒体はむしろ新鮮ですが、頑張って読もうと思います。 表紙の通り、音楽用語の特集記事があります。

5.07.2014

私のヴァップ(Vappu)後日談


先日街中でバッグを盗まれたところ、今日になって警察から、財布だけ市内の公園のごみ箱に捨てられていたのが見つかったという連絡がありました。
週末のうちに見つかり、発見者から警察に届け出があったそうです。

取りに行ってみると、数日野ざらしになっていたので全体が気持ち悪い感じに濡れていましたが(ここ数日、ヘルシンキでは時折雹や雪が降っていました)、わずかしか入っていなかった現金以外は全部残っていました。特にフィンランドの身分証明書は、申請からカードができるまで何日もかかり、再発行の申請でさえ予約待ちという状況だったのでよかったです。

被害に遭ったのは残念ですが、こうして届けてくれる人もいるということはありがたいことだと思いました。

その他には、まだ使用していなかったトーベ・ヤンソン生誕100周年展の入場券も出てきたので、警察から美術館までの道すがら、春の陽気で無理やり乾かして、美術館で提示してみました。
展覧会が開催されている国立美術館のアテネウムの窓口の方は最初はチケットを見て苦々しい顔をしていましたが、事情を話して汚いチケットですみませんと断ったところ、笑って入れてくださいました。恐縮です・・・


館内の作品の撮影はできませんでしたので、ここまで・・・
大規模な回顧展で日本語パンフもあり、おすすめです。

5.05.2014

Artis de Partis




フィンランドでは日本より早く休日明け。週明けからさっそく翻訳を受注しまして、しかも急ぎだそうです。出先で受けたのはよいものの、帰宅してファイルを開けても何だか気分が乗らず・・・
でも、今夜中にやらなければいけません。

祝日前に盗まれた電話に代わり、今日新しい電話も来たので徒然なるままに撮影してみたりして。
こんなことしている場合ではないのですが。

カバンにぶら下げて歩いていると「これは何?」と聞かれることが多いのですが、これはオランダ・アムステルダム出身のArtis de Partisくんです。


夏休みが待ち遠しくなってきました。





5.04.2014

私のVappu(ヴァップ)


日本ではゴールデンウィークの真っ只中ですね。

フィンランドも5月1日はVappu(ヴァップ)と呼ばれるメーデーの祝日。前日の30日の午後から街はお祭りムードとなり、当日もメーデーの行進などがあって大変賑やかになります。
今年は1日はさんですぐ週末となったため、子ども達の学校も金曜日の2日はお休みで、普段よりは少しのんびりした4日間となっています。

4月末は、東京の通訳翻訳会社、テンナイン・コミュニケーションの工藤紘実社長、コーディネーターの渡邉美千代さんが、ご多忙の中、GWを利用してフィンランドを来訪されていました。最近オフィスを移転され、北欧をテーマにしたオフィス環境を構築中というお話を伺い、どちらかというと個人ベースで雑貨や家具の調達のお手伝いや、お食事などにご一緒させていただきました。
仕事の話ももちろん大事なのですが、女子系の美容や健康、フィットネス関係の話題も楽しくて、たくさんエネルギーをいただいたのでした。

ところが!市内のさる有名カフェで和やかにお茶している最中、テンナインの皆さんではなく、なんと現地在住者である筆者が、カフェで椅子の背もたれにかけていたバッグを盗まれるという事故に遭ってしまいました。

仕事柄、日々いろいろな方とヘルシンキの街を歩く機会の多い筆者としては、ヘルシンキの街中でさまざまな手口のスリや盗難が横行していることはよく知っていました。背もたれにかけていた荷物が店を出る時になくなっているというのも、実はよくある話なのです。
でも今日は仕事というわけではなく、祝日前夜の人出の多い日にプライベートで敢えて街の中心にいるということも少なく、すっかりただの人となって気が緩んでいたのだと思います。

バックには財布、電話などの貴重品がすべて入っていました。タクシーで警察署に届けに行く途中、工藤社長の電話をお借りしてすぐにスマートフォンの所在を確認してみたところ(いわゆる『iPhoneを探す』機能)電話はすでにオフラインになっていました。やはり被害に遭ったのだということを確信。
その他、個々の電話についているIMEIナンバーも控えておき、通信業者や警察に届けると、機器がブラックリストに載り被害の拡大を防ぐことも知りました。

せっかくのご滞在中にこのようなことに巻き込んでしまい、テンナインの皆様にはお詫びの気持ちが尽きません。でも同時に、このような時に嫌な顔ひとつなさらず警察まで付き添ってくださり、物心両面でサポートしていただき、どれだけ助けていただいたかわかりません。

日本で企業に勤務していた時もそうだったのですが、私は現在も、いろいろな問題に見舞われた方に仕事でご対応する機会があります。でも、仕事やルーチンを離れたところで人としての思いやりをどれだけ持ち続けられているか、正直考えさせられた出来事でした。工藤さん、渡邉さん、この場を借りて心から御礼申し上げます。

そういったことで電話を失ってしまい、皆さんの滞在中に撮った写真も残っていないのですが(泣)、フェイスブックにディナーの写真をアップしていたのを引っ張ってきました。

今年は「ムーミン」の作者トーベ・ヤンソンの生誕100周年で、市内の4つのレストランでこれにちなんだ「アートメニュー」を出しています。こちらはその一つで、ポークのほほ肉とビーツのピュレ、えのきだけというメインでした。ボリュームはありましたが、お味はあっさり。前菜はエスカルゴのワイン風味で、テンナインの皆さんにも好評の一品でした。

では、ヘルシンキではスリに十分ご注意ください!!(泣笑!)