11.04.2014

夜の独り言


いくつか納品を終え、ブログ更新です・・・

10月は前半に長期出張、そして終盤も何気なくハードな仕事が重なった気がします。毎日暗くなってきて、疲れているのか何となく甘いものを求めてしまうこの数日・・・家では頂き物の美味しい和菓子も、このところたまたま途切れることがなく・・・

写真の、ミュージックセンター謹製レッドカラントのムースも美味しかったです。この秋はヘルシンキのクラシック音楽シーンも素晴らしく、行きたいコンサートばかりだったのですが、やっと月末に1つ行くことができました。

その他にも、ナショナルギャラリーのアテネウム美術館で17日から始まった、作曲家ジャン・シベリウスの生誕150周年記念行事の一つ「シベリウスと芸術の世界」展も、半分仕事ながらすでに観賞することができましたし、疲れた疲れたと文句を言いながらも、カルチャーシーンもそれなりに謳歌できているのかも・・・

今日は、18の頃から知っている学生時代の友人が、海外出張の帰りに会いに来てくれました。
友人の上司も一緒だったので、プライベートでもオフィシャルでもない、はめは外せないけど仕事でもない、やや特殊なシチュエーションでしたが、楽しいひと時でした。

さて、11月。今月もまた長期出張がありますが、最近、特に通訳業務で、何となくスケジュールがうまくはまらずにバッティングしてしまい、お断りせざるを得ない案件が大変多かったのは気になります。
その中には、とてもやりがいがありそうなもの、今まで経験したことがないもの、ぜひお任せしたいとご紹介いただいたものなども含まれていただけに、とても残念。

数か月先まで前倒しでお仕事がいただけているのは感謝してもしきれませんが、一部の関係者の皆様には、この場をお借りして切にお詫びしたいです。

・・・何だかとりとめなくなってしまいました。そんな明日は通訳業務です。お休みなさい。

10.23.2014

キノコ学習帳その2 近所のキノコ(食用中心)

10月も下旬にさしかかり、ヘルシンキは冬へとまっしぐらに向かっています。
この1か月ほどで、お天気はみるみるうちに変わってしまった感じです。
紅葉・黄葉が過ぎ、霜が降り、小雪が舞い、空は灰色・・・毎年のことではありますが、ちょっと憂鬱な季節ではあります。

これに伴い、周囲に失笑されながらキノコウォッチングに余暇を費やしたシーズンも、終わりに近づこうとしています。

そこで今のうちに、先日の自宅前の食用キノコに続き、近所で見かけた食用その他気になったキノコをまとめておきたいなと思います。

観察地は、地形的には自宅があるのと同じく、集合住宅がいくつか建つヘルシンキ郊外のなだらかな丘の上ですが、建物の敷地内ではなく、街や買い物からの行き帰りに通る公園わきの歩道や芝生、それに続く自宅建物裏の雑木林(散歩道あり)になります。

まずバス停を下りて、買い物帰りに歩く歩道(全長200mくらい?)から・・・
つい数年前までろくに舗装されておらず、天気の悪い日は靴がメチャメチャになる道でした。
道の途中や突き当りには保育園や公園などがあります。


9月下旬、芝生に生えていたササクレヒトヨタケ(Coprinus comatus)
フィンランド語でスオムムステシエニ (Suomumustesieni)
カサの部分が黒く液化して溶けてしまうというキノコですが、
芝生のあるところなら街中でも結構よく見かける、
美味で知られる種類です。

もっとも、キノコの中でも特に重金属を吸収しやすいので、
人や車がたくさん通る場所では採らない方よいとのこと。
(これは、街キノコには共通しているかもしれません・・・)

ここも、車こそ通らないものの、子どもからお年寄り、犬まで
結構行き来の多い歩道沿いの芝生です。
あまりにもあからさまなウォッチングはご近所の手前少々はずかしく、
撮影もちょっと遠目から控えめに・・・


同じ歩道をさらに進み、10月初旬にシラカバの木の下に見つけたスギタケ (Pholiota squarrosa)
フィンランド語でポルホスオムへロッカ (Pörhösuomuhelokka)
フィンランドでは毛糸などの染色に使うキノコの一つです。
昔のガイドブックの中には、若いものなら火を通した後食べてもよいと書いてあることがあるようですが、
現在はあまり推奨されていないようです。
(食用かどうかの分析も日々の研究らしく、キノコガイドブックは10年程度をめどに買い替えた方がよいと
どこかに書いてありました)

香りは結構強いですが、決して不快なにおいではありません。
柄は結構しっかりしていて、野趣あふれるキノコという感じ。
ただ、そうしたこともここでは人目があって確かめられず、後で別所で見つけた時に確認しました・・・




少し日をおいた雨上がり、同じ歩道の並びにある、
別の木の下に生えていたキノコ。
結構大きく成長していて、赤いカサに白いイボで有名な毒キノコに似ていたのですが、柄が太くがっしりしており、倒すと赤く変色したことから
同じ仲間のガンタケ (Amanita rubescens) では?と踏んでいます。
フィンランド語ではルソカルパスシエニ(Rusokärpässieni)
これも食用とする文献がある一方、最近では毒性も認められているようです。
いずれにしても、初心者がむやみに手を出すキノコではないとのこと。
ちなみに、このキノコにも通常イボがあるようですが
雨で容易に流れ落ちるのだそう。


 


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ここで歩道を左に上ると自宅の敷地に入るのですが、もう少し先まで足を伸ばして、
住民の散歩道、建物裏の森の方まで行ってみたいと思います。

お天気はいま一つ・・・

裏の森には毒キノコがいっぱいありました(笑)が、そんな中でも輝きを放っていた
食用キノコを中心にご紹介します。

イロガワリキイロハツ (Russula claroflava) 
フィンランド語でケルタハペロ (Keltahapero)
生食も可能(ただし、黄色いハペロにも何種類かあります)。



次に、ナラタケ属で和名なし (Armillaria borealis)
フィンランド語でメシシエニ (Mesisieni)
切り株などに大量発生するキノコです。


食用にするのは若いもののカサの部分だけ、またよく湯通しする必要があるということですが、
美味とされています。
大量に生えるだけに、大きくなると凄味を増して近づきがたい感じになります(笑)
また、このように切り株に大量に生えるキノコは他にも多数あり、毒キノコも少なくないため
同定に注意が必要かもしれません。

・・・さて、遊歩道を少し深めに入った湿った雑木林の下に!

ちょっと目をひく白いキノコがありました。シロケシメジ (Tricholoma columbetta)?
フィンランド語でシルッキヴァルムスカ (Silkkivalmuska)
シルッキとは「シルク」のことです。ちょっときれいで抜いてしまうのが惜しく、
カサの裏側をきちんと撮らなかったので、今一つ自信がないのですが・・・
太くしっかりした柄、成長してやや茶色をおびたカサの中央部、紫がかったシミなどが
ガイドブックの説明と一致はします。


白いキノコには命に関わる猛毒のものもあるので、慎重に同定する必要があります。
初心者は、まず白いキノコは避けるようにとするガイドブックもあるほどです。
カサがもこもこと広がるように育つキノコも、他に何種類かあるので
ヒダの形状や柄の様子など、どんなにキノコに習熟していようとも
必ずガイドブックと逐一つき合わせる必要があります。
この森にも、明らかに毒キノコという白いキノコが他にありました。

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他にもまだ2、3、食用ではないかと思われるキノコがあったのですが、写真の撮り方やキノコの状態などでどうしても種類の特定ができませんでした。
誤った情報を掲載するとよろしくないと思いますので、また来年に持ち越したいと思います。

また、観察を始めた時期が少し遅かったので、古くなってしまっていて撮影してもあまり美しくないものもいくつか。さらに、写真撮影のポイント(カサの表裏、柄の様子など)や周囲の環境(どんな植生の森か、何の木の下に生えているか)などのチェックもとても重要だということを学びました。。。

来年も豊作だとよいなと思います!

何だか小学生の調べ学習の真似事のようになってしまい、現在進めている仕事とはあまり関係ない話でしたがまた・・・

(といっても、そのうちお客様とももっと時間をかけてキノコ狩りをしたいという希望があるので、あながち仕事とまったく無関係ということはないのです・・・!)



10.20.2014

Keep Calm and Love Mushrooms...


先週後半、ちょっとしたアクシデントで仕事が滞ってしまい、長年お世話になっているクライアント様に迷惑をかける事態となってしまいました。
週末に入って巻き返しを図ろうとしたのですが、また別の理由で仕事がまったく捗らず、何だかイライラし通しの数日に・・・ 

そんな折、台所のテーブルの上にちょっと洒落たビジュアルの雑誌が載っているのを発見。
ガス会社から送られてきたKöökki(コーッキ)という雑誌でした。出張中にでも届いたのでしょうか(戻って来てもう1週間経つのに、気が付いていない・・・)。
めくってみると、心が洗われるような写真がたくさん。
そして、自然の恵みを生かすと銘打って、キノコやベリー、湖で獲れるお魚などのレシピがたくさん載っていました。とてもセンスのよい雑誌です。

そこで目に留まったのが、キノコのフォカッチャ。夜食用に作ってみることにしました。
レシピはこちらです。フィンランド語〉



キノコは、田舎の家の庭で霜が降りた枯葉の下に隠れていた、アンズタケ (Cantharellus cibarius) シロカノシタ (Hydnum repandum) が少しあったので、それを活用しました。
どちらも人気のある、美味しい森のキノコです。


アンズタケ
シロカノシタ

粉はレシピ通りのもの(スペルト小麦)が家になく、あるもので間に合わせましたが、大成功!
これで仕事の不全感が帳消しになるわけではないのですが、新しい週に向けて精神統一と気分転換にはなったかもしれません。

ところで、フィンランドでは調理台もオーブンも電気が主流で、料理にガスを使っている家庭はほんのわずかです。

当家は偶然、前の方が亡くなるまで住んだ後の古めのアパートを自分たちで直して住んできたので、ずっと料理にガスが使えています。

ですが、この素敵な雑誌を眺めていると、フィンランドでガスを使って料理するということは、もっとすごく特別でこだわりのあることかのように思えてきます。

まさにそこがこの会社のブランディングなのでしょうが、多少なりともあやかりたいものです。


10.15.2014

きたっ!



少し前から、どうも右手首がポキポキして痛い時があるなあとは思っていたのですが、これは腱鞘炎の症状か!さっき思い当たりました(遅)

何せ私はもう5年以上ローラーバーマウスを使っているので、腱鞘炎になるはずなどないと思い込んでいました(キリッ)。
裏を返せば、そう信じずにはいられないだけの投資だったということですが...

ちなみに左手首はもう経験済み。そのとき理学療法士の方に勧められて買った添え木つき強力サポーター、また使うことになりそうです。

(T_T)

10.13.2014

キノコ学習帳その1 家の前のキノコ(食用)


8月末から9月初旬にかけて、今年はポルチーニが大豊作らしいことを知りました。
時間の制約もあってなかなか本格的なキノコ狩りには行けないものの、この秋は近所でもキノコが多いのではないかと思い、まず足元から、自宅付近のキノコ環境に注目してみることにしました。

筆者が住んでいるのは、ヘルシンキ郊外のある住宅地ですが、もともとあった森を残した都市計画が行われており、住んでいるアパートの庭(私有地)も1ヘクタール近い雑木林のようになっています。

かつて新しく住宅を建てるために庭をつぶす計画があったそうですが、現在は市の文化財の一部として保護されており、そういったことはできなくなりました。

もっとも、庭では子どもがよく遊んでいて遊具などもあるし、車も入れ、そもそも自分も(また、おそらくこの建物に住んでいる他の人たちも)毎日慌ただしく行き来するだけで、何年も住んでいるのに植生などあまり気に留めたことはありませんでした。

しかし・・・よく観察してみると、一般に食用・美味とされる森の幸がかなり生えていることがわかりました。
さすがにこの環境で集めて食べる気にはならないのですが、冬に入っていくなかで、ちょっぴり怪しげな生命力を発揮しているキノコに、エネルギーをもらっている感じです。

近所の人や世間一般のフィンランド人に言わせると、キノコ自体はあまりにも当たり前にあり過ぎるものだそうで、私がどれだけ感動を伝えようとしても大半の人には呆れられているのが現状です(笑)。

ですが、日本にはフィンランドでキノコ狩りをしてみたいという方が山ほどおられることも筆者は知っています。まして、国立公園や人里離れた森ならともかく、ヘルシンキ中心部から10km圏内の集合住宅の庭としてはそれなりにユニークな環境なのでは?と思い、ブログに残してみることにした次第です。


■ まず、ヌメリイグチ (Suillus luteus)、フィンランド語でヴォイタッティ (Voitatti)
私的にはとても気分が上がるキノコの一つです。傘の裏側がスポンジのようになっています。



■ 続いて、いろいろな種類のベニタケ属 (Russula)、フィンランド語でハペロ (Hapero)
何種類も見つかりました。観察用に家に持ってあがっただけで食べてはいないのですが
3つ星のキノコも・・・小さいうちが可愛らしいです。




追記(2014年10月21日):この種類は数が多く、同定が難しいものがあります。


■ チチタケ属のアカハツモドキ (Lactarius deterrimus)
フィンランド語ではクーセンレッパルオスク (Kuusenleppärourku) 
青みがかっているのでちょっとドキッとするのですが、美味種です。
傘の裏側や、割った時の独特のオレンジ色の入り具合で見分けがつきます。

 




■ カバイロツルタケ(Amanita fulva)、フィンランド語でルオステカルパスシエニ(Ruostekärpässieni)家の入口の前にある、松の木の下に生えていました。
一応食べられますが、仲間に毒キノコが多い種類のため、近年では敬遠されているとのこと。
私も食指は動かないなあ・・・ 



庭にはもちろん毒キノコもありましたが、ここでは食用キノコがかなり優勢だったことを強調したいと思います。
また時間があったら紹介します。今週もよい一週間を。



10.06.2014

地下鉄の広告



今日はヘルシンキ市内にて終日研修です。
移動中、ヘルシンキ市の公共交通機関(地下鉄、トラム)の宣伝に目が留まりました。
水力、風力によるエネルギー生産で、Co2の排出ゼロを謳っています。

フィンランドは世界有数の水の保有国(水量が多い国)で、水力発電も19世紀の頃から歴史がありますが、高い山や渓谷などがないため高低差の大きな水力発電所は多くありません。
山がちなノルウェーで生産された水力エネルギーの余りを買い付けたりもしています。

そんなことで長らく電源の主力とは見られてこなかったように思いますが、クリーンエネルギーの時代に、再び注目が集まってきている感もあります。

今年の前半「フィンランドエネルギー事情」について書かせていただいたのですが、その後新規の原子力発電所の建設が棚上げになるなど、フィンランドのエネルギー事情にはあれからまた動きがありました。

・・・何だか何年も前の話のような気がするのはなぜなのでしょうか。
取り急ぎ研修会場に向かいます。




9.30.2014

お役所からの通知


郵便は昼ごろ来ます。

 

今日もお役所から郵便が来ました。
あーあ、また税金を払い忘れているとか、何か憂鬱な通知かなあなどと思っていたら、税務署からではありませんでした。

レターを開くと・・・「忘れ物のノートの返却」という表題になっています。

出状主は、先週通訳業務に行かせていただいた先でお目にかかった、フィンランドのある官庁・ある部門の長を務める方でした。
私がメモ用のノートをオフィスに忘れてしまったため、わざわざ送ってくださったのでした。
ちゃんと自署までいただいています。

あまりにも、親切過ぎる!
しかしよく考えると、情報管理という点で、この方は当然ともいえる対応を取ってくださったといえます。

ノートに残っていたのは今回通訳分の数ページだけだったとはいえ、このような方の手を煩わせるとは、たいへん恥ずかしいです。
しかし、ブログに書かずにいられませんでした。
「神は細部に宿る」とは、まさにこういうことではないかと・・・

せめて少しでも社会の役に立つよう、今日も仕事がんばります・・・





9.10.2014

ある夜、徒然に。。

ある長期の翻訳プロジェクトに参加させていただいて、ほぼ1年になります。
翻訳はあまり夜遅くまで作業をしていると明らかに効率が落ちるので、極力早い時間帯に取り組むよう努めているのですが・・・締め切りが押しているわけでもないのに、何となく夜が更けてしまいました(苦笑)

そして、今日のテキストはちょっと悲しいテーマ。今夜はこれ以上引き延ばしても煮詰まるだけという気がします。明日の朝にまた仕切り直したいと思います・・・

こちらはここ数日、さわやかな秋の始まりといった感じですが、7月後半から8月にかけて寝苦しいほど暑い時期があったせいなのか、キノコなど森の幸の収穫が半端ないようです。
筆者の自宅周辺にはななかまどの木が結構たくさんあるのですが、こちらの実も今年は大粒でたわわに実っているという感じ。


今日昼ごろ撮ったものですが、熱帯雨林みたいな写真になりました。

9.08.2014

アップサイクル

昨年さるプロジェクトでご一緒したNさんがプライベートでフィンランドにいらしたため、ランチ&ヘルシンキ街歩きへ。ぶらぶら歩きのつもりがちょっとガイドノリになってしまったのですが、普段の仕事では少し歩きにくいエリアを、建築やショップを冷やかしながらのんびりご一緒させていただきました。

そして恐縮なことに、Nさんからいろいろなお土産をいただいてしまったのですが、そのうちの一つ、素敵な菓子折りを夕食後のお茶の時間に開いてみました。
すると何と!包装紙の裏に和封筒の展開図が印刷してあるではありませんか。


私はすっかり感動して、その場で包装紙を切り取って早速封筒を作ってしまいました。


写真では見にくいですが、包装紙の裏側には適度な「しぼ」が入っていて、味わいのある質感の封筒が2枚できました。

フィンランドでは、払い下げの材料などを活用したエコデザインが注目されています。でも、目指すところは単なるリサイクル(再利用)ではなく、もう一歩踏み込んで新たな付加価値を生み出していく「アップサイクル」の精神とのこと。

某有名和菓子メーカーさんのこの包装紙にも、同じようなセンスを感じました。
日本の包装は何でもとても立派ですが、資源を無駄にしないこのような工夫、売り手からの提案としてとても素敵だなと思いました。和菓子の方ももちろん美味しくて、体重管理がまた・・・(以下略)




9.05.2014

「ホテル・マンタ(Hotel Manta)」




仕事の帰り、この秋話題のアートプロジェクトに立ち寄ってきました。
日本人アーチスト、西野達氏による「ホテル・マンタ(Hotel Manta)」
ヘルシンキ南港に向かって立つバルト海の乙女&ヘルシンキのアイドル、ハヴィス・アマンダ(Havis Amanda)像の周囲に構築されたホテル空間で、実際に宿泊もできるそうです。

像は19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍した「フィンランド黄金時代」を代表する彫刻家の一人、ヴィッレ・ヴァルグレン(Ville Vallgren)の作品。
流麗な曲線美で知られ、フィンランドのアールヌーヴォーの第一人者の一人として知られていますが、20世紀初頭のヘルシンキでは、街の中心部にこのような裸体の乙女像を設置することが大きなスキャンダルとなったといいます。今は昔ですね・・・

ホテル・マンタは10月12日まで絶賛営業中です。
では、よい週末を。

8.21.2014

トゥルク


今月は、1か月の4分の1以上をフィンランド西部のトゥルク周辺で過ごすこととなりました。長期滞在となったため、夕方は自転車を借りて街を散策。フィンランドで最も歴史のある地域だけあって、街の中心部から少し離れても、歴史的価値の高い木造の住宅がずっと続きます。とても素敵な街だと改めて感じています。

フィンランド最古の街トゥルクには、フィンランドとしては古い建物が多く残っています(19世紀に大火に遭って多くが消失しているというのですが、それ以降の建物はやはり色々残っていると感じます)。
中心部の繁華街では、昔の銀行、薬局、果ては公衆トイレなどがバーに改修されており、人気を博しています。

下の写真は元銀行の「The Old Bank」Instagramに写真を掲載したところ、トゥルク市のアカウントからもいいね!をいただきました♪ 

Instagramには、他にもいろいろ写真を載せましたのでお時間がありましたらぜひご覧ください。
基本的にリアルタイムでアップしていますので、更新はブログより早いです・・・

さて、そんなトゥルク滞在も明日で一段落。
といっても、実は来月も来る予定なのですが・・・

ヘルシンキに戻った後、週明けにはタンペレ近郊で通訳業務。その後はヘルシンキ周辺で通訳業務です。

今年は8月後半から9月初旬にかけて通訳のお問い合わせをいくつも集中して頂戴し、そのほとんどをお断りせざるを得ない事態となりました。翻訳も小口案件のみ承っています。何と残念なことでしょう。
でも、身体は一つしかありません。
関係各位にはこの場をお借りしてお詫びするとともに、最初に承ったお仕事はがんばって完徹したいと思っています。

10月は中央フィンランドのユヴァスキュラに数日出張することが決まっています。
秋は国内の旅に明け暮れそうです。


8.12.2014

ベラルーシ旅行 ①旅の技術編

ご無沙汰しています。フィンランドでは先週いっぱいでバカンスシーズンが終わり、今週から学校でも新学年がスタートしています。
年によっては空にうろこ雲さえ浮かんでいるこの季節ですが、ヘルシンキでは7月中旬から異例の猛暑が続いており、まだ夏は終わりきっていない感じです。

さて、今年の夏休みは、縁あってベラルーシに行く機会を与えられました。リトアニアの旅行会社のアレンジによる総勢30人強のオーダーメイド旅行で、首都ミンスクのほか、ベラルーシ北西部に点在するリトアニア大公国の遺構を訪ねるのが主な目的。

フィンランドからリトアニアのビリニュスまでは各自で移動し、そこからバスで国境を越え、4泊5日をベラルーシで過ごしました。グループには、まとめ役のリトアニア系フィンランド人Sさん、リトアニア人添乗員Jさんが同行し、ほぼすべての街でベラルーシ人の現地ガイドが手配されていました。

この旅行は年初から計画してきたもので、私にとっても今年最大のイベントの一つでした。
参加メンバーの中には地域に詳しい専門家の方もおり、旅程にはそうした方々の意見もあらかじめ反映されていて、なかなか見どころが詰まった内容だったと思います。

ソチオリンピック中に隣国ウクライナで騒乱が勃発し、直接関係ないとはいえ実行できるのかという心配もありましたが、一方で参加者の中からは「こんな時だからこそ行くべき」という声も聞かれていました。
実際に訪れてみると、現地はどこも整然として花壇なども完璧に手入れされており、道路もよく、治安も拍子抜けするくらいよく、子ども向けのアトラクションまでそこそこあり、そういった意味での心配はまったく不要の滞在でした。

ただ、滞在終盤にウクライナで民間旅客機が撃墜されたのは悲しいニュースとなりました。

旅行から早くも1か月近くが過ぎようとしていますので、記憶が薄れないうちにかいつまんで旅の記録を残しておきたいと思います。

【旅程】
2014年7月 4泊5日
  • 1日目
    〔リトアニア〕ビリニュス-メディニンカイ
    〔国境〕
    〔ベラルーシ〕ミンスク 
  • 2日目 
    スターリン線野外博物館(ミンスク近郊)
    ミンスク
  • 3日目
    ミンスク⇒ミール城(ミール、ユネスコ世界遺産)
    ネスヴィジ城(ネスヴィジ、ユネスコ世界遺産)
    バラノビチ
  • 4日目
    バラノビチ⇒ジロービチ修道院(ジロービチ)
    グロドノ
  • 5日目(最終日)
    グロドノ⇒リダ城(リダ)
    〔国境〕
    〔リトアニア〕ビリニュス

【査証関係】
今回は団体旅行のため、グループでまとめてビザをとりました。
写真は普通のA4コピー用紙に貼られた30人分のグループビザ。S女史に頼んで撮影させてもらいました。用紙の裏面に、国籍、生年月日、パスポートNoなどが記載された参加者名簿がついています。
各自のパスポートには国境で出入国スタンプが押されただけで、このようなシールは貼られませんでした。
子供も連れていくことになったため、ビザについては、国境で面倒なことになったりしないよう、日本・ベラルーシ両国の大使館に問い合わせを入れて慎重に確認しました。
結論としては、日本人はビザは必要なものの、日本・ベラルーシ間の2国間協定により取得費用は無料でした(ちなみに、フィンランド人は有料)。昔と違って最近は発給までの期間も非常に短いようで、今回も5営業日以内に取れたようです。

また、旅行中有効な海外旅行保険の証書(または、国境でベラルーシの保険に加入する)を用意しておくように言われ、携行していましたが、私たちに関しては加入状況の確認は一切ありませんでした。

国境通過にあたっては、写真撮影をはじめ、不用意にエリアをうろつくなど余計な行動は慎むよう、リーダーと添乗員さんからきつく言い渡されました。
通過にかかった時間は行きが約1時間20分、帰りはそれより少し長引き、免税店での最後のお買い物も入れると2時間くらい国境にいました。帰りは金曜日の午後だったため、リトアニアで働き、週末帰省するベラルーシ人(またはその逆)の往来で、国境も少し混んでいたようです。
いずれにせよ、大半がフィンランド、一部日本とエストニアのパスポートで来ていた私たちグループの国境通過は、S女史に言わせると「異例の速さ」だったそうで、リトアニア人にはもう少し厳しい、3時間かかることも少なくないという話も聞かれました。

【通貨】
ベラルーシの通貨、ベラルーシルーブル(BYR)はインフレが進んでおり、モノの価格変動も激しいとか。

ちなみに手元のコンバーターでの今日のレートは、
1ユーロ=138.39円=13,424.00BYRです。

日本円で考えた方が私たちにはわかりやすそうですが、ざっくりとした計算で100円が1万BYR、写真の20万BYR札で2,000円強という感じでしょうか。。
このお札が5枚あれば100万BYRですので、あっという間にミリオナーになれます(笑)

この20万BYRは最高額紙幣で、なんと100BYR札まであるため、お釣りなどをもらっているうちに財布はすぐにお札でいっぱいに。それで何か支払いしようと思っても、100BYR札などは一部の商店で受け取り拒否にあいました(受け取りたくないものを渡さないでほしいけど・・・)。
買い物の際は、例えば板チョコ一枚で数千BYR~2万BYR、などという値札がついており、精算の際は毎回みっともないくらい混乱しました。
この外国人観光客のまごつきに対し、現地側は「(桁が多いからって)何もぼったくろうって訳じゃないわよ」と開き直る熟年レジ係から「ゼロはいくつか取った方がいいよね」と同情的な若い人までさまざまな反応だったように思います。

もっとも、クレジットカードはかなり普通に使えましたし、ミンスクにはATMも結構ありました。現地通貨は必ず入国前に用意しておくように言われていましたが、ATMで自分の口座から引き出せるかどうかも、ちょっと試してみたかったかも?

【言語】
街の中にはロシア語とベラルーシ語が混在している感じでしたが、意外に英語の表示もあり、ミンスクの地下鉄では駅ごとに英語のアナウンスもありました。
英語が話せる人にももちろん接しましたが、現地ガイドなどはロシア語で、ガイド中の説明は、ロシア語の堪能な参加者やS女史が通訳してくれました。
私たち一家は基本的になんちゃってロシア語で乗り切りましたが、今回、自分のロシア語があまりにもひどすぎて正直落ち込みました(落ち込むくらいなら最初からちゃんとやっておけばいいのに・・・)。その一方、リトアニア大公国のお城めぐりにも関わらず、リトアニア語ができるのはS女史と添乗員さん以外には私たちだけだったので、楽しいコミュニケーションもとれました。

【インターネット】
大きなレストランやホテルには無料WIFIがありました。私たちが泊まったのはソビエト仕様の安い宿泊施設ばかりだったため、WIFIがあったのは1か所のみ、最後の2日間はWIFIそのものにまったくアクセスできませんでした。
実際にはパスワードを配布する有料のWIFIカードがキオスクなどで売られていたようですし、現地契約者向けには通信会社が別にWIFIサービスを用意しているようです。

WIFIがなくて危ないなと思ったのは、旅の終盤になって隣国ウクライナで大事件が起こった時です。Instagramやフェイスブックに写真をアップするだけなら後でもいいですが(笑)有事の危機管理、情報収集の手段として、外国人旅行者にとってWIFIは重要なツールだなと思いました。
その点、今まで訪れたことのあるヨーロッパの国では、こうした心配は皆無でした。

というわけで、今回はこの辺で・・・次回をお楽しみに。

7.07.2014

スパート中


実は誠に勝手ながら、この週末から少しお休みをいただくことになっています。
なのですが、先週後半からどっさりとデスクワークの仕事が入り始め、出発直前まで対応に追われることになりそうです。うれしい悲鳴ですが。

今年の夏休みは、なかなかレアなシチュエーションで、なかなか普通には行かれない国に行くことになりました。ビザが必要でしたが、それも取得できてあとは出発を待つばかりとなりつつあります。治安は悪くないという情報は入っているものの、子どもも連れてということになり責任重大な感じはしています。

それも少しこのブログでご紹介できると思いますのでお見逃しなく・・・

ビザといえば、先日こんな記事を見かけました。
How Powerful Is Your Passport? ( MoveHub)

フィンランドのパスポートで173か国、日本のパスポートで170か国にビザなしで渡航できるとのこと。

今回筆者は「ビザは必要だが、日本人は無料で取得できる国」に行くことになりました。ここでちょっと一言いいますと、フィンランド人の家族もビザを取りましたが、フィンランド人のビザは有料でした。小さなことですがちょっと優越感を感じたり・・・数も大事ですが、数で計れない中身もあるものですね。

ここのところ目ぼしい写真がないので、先月末あるお宅にお邪魔した際にいただいた、夏らしいデザートの食卓を載せたいと思います。フィンランドの国産イチゴも旬を迎えています。
近年、国産のイチゴも少し品種改良されているのか、以前より甘みが増しているような気がします。もう少しすると地物も出てきます。

ではまたっ!


6.29.2014

Designmuseo(デザインミュージアム)

先日、ヘルシンキの重要スポットの一つであるデザインミュージアムを訪れたところ、館内での写真撮影が解禁となっていました。デザインミュージアムはついこの春まで写真撮影禁止でしたので、これはとても画期的なことです。
念のためにスタッフの方に確認したところ「ポリシーが変更できた」(『できた』、というのがよいですね)とのことで、しかもInstagramも大推奨のようです。

当方のアカウントにも画像を載せたところ、何とデザインミュージアムさんのアカウントから「いいね!」をいただきました。とても嬉しいことです。下がその写真。
普段から公認ガイドの役割をとても重視してくださっているミュージアムさんです。

さて、この夏のデザインミュージアムでは、メインの企画展として生誕100周年を迎えたデザイナー、イルマリ・タピオヴァーラ(Ilmari Tapiovaara, 1914-1999)の回顧展が行われています。日本でもよく知られるマドモアゼル、「Pirkka(ピルッカ)」、ヘルシンキ大学寮に提供した「Domus(ドムス)」などのシリーズや公共デザインを残したデザイナーです。ヘルシンキにお立ち寄りの際はぜひ。


6.14.2014

ある論文

今日は少し真面目な話を。
同じアパートに、こちらの政府系機関に勤務する研究者(社会学)が家族で住んでいるのですが、彼女が共同執筆した、「長期の過剰債務が健康におよぼす影響」を90年代の大不況以来*15年にわたってケースコントロールで追跡調査したという報告書が発表されました。
今日、こちらのメディアでも報道されたそうです。

結論からすると、過剰債務への耐性は男性より女性の方が低く、長期の支払困難は、男女を問わず特に精神疾患や糖尿病などの発病状況と関連性が見られるとか。

ご近所の方の労作という以外にこのテーマが目に留まったのは、やはりフィンランドでは今タイムリーな話題なのではないかということ。若者を狙った、携帯電話経由で簡単に借りられる消費者金融や、子の代にまで及ぶような額の住宅ローンなどはしばしば聞く話です。
フィンランドでは幼児教育から少しずつ消費者教育を盛り込んでいく取り組みがすでに行われていますが、過剰債務の予防や債務に関する問題の解決を図ることが公衆衛生の向上にも繋がるという趣旨のようです。

借金はしない方が健全だ、とは誰でもわかっていることですが、一つの科学的な根拠として説得力を感じます。

*追記(2014年6月15日)「90年代の大不況以来」という文言を追記しました。


6月の野ばら、ユハンヌスルース

6.11.2014

Instagram

横に地味にバッジが貼ってありますが、このブログと並行してInstagramを復活させてみました。

書くのに少しまとまった時間が欲しいブログに対して、こちらは撮ってすぐにアップロードできるので、目で見る最新のヘルシンキ(その他)をお伝えできるかも。
特に夏場は外での仕事も多く、更新頻度も少し高めになると思います。よろしかったらぜひご覧ください。

さて今日のお昼は街の中心部からは少しだけ離れた市内の和食店、Hoshitoさんのサーモンの漬け丼でした♪♪
夜のコースも以前主人といただいたことがありますが、最近、週2日に限りランチも始められたそうです。今日は移動中にたまたま近くを通って、お店が開いているのに気づきました。付け合わせは新じゃが。フィンランドの旬の食材と本格的な日本の食文化のコンビネーションが楽しめるお店です。




6.07.2014

幸せを運ぶ?

今日は、以前フィンランドに長期滞在経験があり、現在来フィン中の現代美術作家の三田村光土里さんと久々にお会いしました。
ヘルシンキ市立美術館で開催中のマーリア・ヴィルッカラ(Maaria Wirkkala)の個展、その後お茶、ショッピングなど。
光土里さんから制作活動先だった北アイルランドのお土産をいただき、ほくほく。

自営業兼主婦の慌ただしさの中、平生なかなか気分の切り替えがつかず、純粋に休める日、あるいは休んだ気になれるような日が少ないところ、今日はちょっとフリーな気分で過ごすことができました。

さて、帰宅して台所仕事をしていたところ、田舎の家から出てきた、1950年代のものという年代もののグラスを誤って割ってしまいました。市内で売っているところは知っているので買い足すことはできると思いますが、お金もかかりますし残念は残念です。でも破片を片付けているうちに、留学中だった15年前のやはり6月、賑やかなテラスで飲み物が入ったボトルを派手にテーブルから地面に落としてしまったことを思い出しました。

当時私は自分の身の振り方でとても悩んでおり、その日も(夏のテラスにいるにも関わらず)ひどく気分が落ち込んでいました。そんな折、人が大勢いる夏のカフェのテーブルで不注意から瓶を倒してしまいました。ガラスが粉々になって地面に飛び散る様子はとても惨めで不吉な感じがして、さらに絶望的な気分になってしまったのです。

「バカじゃないの・・・?!」
ところが、意外なことに周囲にいた友人たちはにこにこして
「破片は幸せを運んでくるのよ♪」

たぶん私があまりにも悲惨な形相をしていたのでなだめてくれたのだと思いますが、ヨーロッパではそういうことになっているらしい・・・
正直、かなり深刻な気分になっていただけに何だか拍子抜けして、気分は少し軽くなりました。
そしてその後しばらくして、実際にも人生が予想もしない方向へと大きく変わっていったように思います。

・・・ということで、忘れていた記憶がよみがえった週末でした。

近いうちに何かいいことがあるといいなっ!(笑)





5.28.2014

国際会議@フィンランド国立劇場

先週末、以前インターン勤務していたフィンランドの芸術団体がホストを務める、パフォーミングアーツの運営に関する国際会議の手伝いに行きました。
会場はフィンランド国立劇場(写真)、世界15か国のその世界をリードする方々数十名が集まっていました。
折しも欧州議会選挙の直前、欧州の芸術運営をめぐっていろいろと真剣な議論が聞かれました。

今回、会議中の写真を撮るように言われて何百枚か撮ったのですが、こういう時のためにもう少し練習しておけばいいのに・・・という後悔が募りました。もちろんプロのカメラマンではありませんし、舞台の写真を撮るわけでもないので、素人なりに撮れればよいと自分でも思ってはいるのですが、被写体となり、実際に写真を見るのは芸術分野でリーダーシップを取っている方々。普段はスマフォの写真で十分だし、重いカメラは背中も痛いし・・・という日頃の言い訳が形になってしまった感じ。もう少し技術的にカメラを上手に制御できなかったかなと思います。

また、カメラの特性も撮影目的に合っていなかったようです。使用したのはどちらかというとあまりタイミングを気にしなくてよい、物撮りに適したカメラで、人の表情を瞬時に捉えるのにはタイミングがやや遅れがちだったなあ~・・・(尽きない愚痴)

来年はまたこの団体が主催する別の国際会議があるはずなので(声をかけてもらえるかわかりませんが)少し練習しておきたいなと思いました。

こういった場は個人的にはひどく緊張しますし、私がいることに何の意味があるんだといつも思っているのですが、かといって頼めば誰でもこういう場所に身を置けるというわけではないこともわかっています。
ここは謙虚に、恥をかいてでもいろいろと学ばせていただければと思っている次第です。

そして週明けからはお天気も冬に逆戻り。今日は気持ちを切り替えて、また全然違う分野のお堅~い翻訳に取り組んでいます(このギャップも自分のあり方だと、最近は納得しています)。

劇場の中も少しだけ紹介します・・・フィンランド国立劇場は、1902年完成の国民ロマン主義建築(アールヌーヴォー/ユーゲンド様式の一派)です。
20世紀初頭はアールトなどのモダニズム建築が出てくる直前の時代ということになりますが、この時代の建築物には優雅さの中にも力強さや作り手の心意気のようなものがみなぎっているように感じられ、個人的には大好きです。独立前夜というフィンランドの時代背景を反映しているのかもしれません。



5.22.2014

地下鉄

いま地下鉄に乗って移動中なのですが、ある在留邦人の方に数年振りに声をかけていただきました。
それはよいのですが、別れぎわにその方が「あの、、、ネット、いろいろ見てますよ♪」と言われて、こちらがろくにリアクションも取れないうちに地下鉄を降りて行かれました。
残された私は、恥ずかしいなあと思いながらこれを書いています...

5.20.2014

夏のような午後

午前中の仕事の後、午後は週末の仕事に備えて下見中です。
日曜日から、ヘルシンキは暑いといっていいくらい、とてもよいお天気です。週末も引き続きこのお天気でお願いしたいです!