4.10.2014

心から美味しかった北欧の食材


日本の年度末のカオスも一段落し、月初のやや大きい仕事もクリアして、今週は3日連続で完全在宅勤務でした。
来週以降また外出が増えますが、一息つけた感じです。たまにはこういう週がないと・・・

ところで、最近友人から家庭菜園で獲れたキクイモをもらいました。英語ではエルサレム・アーティーチョークと呼ばれているよう。



これが、私的にはとても美味しい。ヨーロッパに来て初めて心から美味しいと思った食材といってもいいくらいなのです。
年末に一度まとまった量をもらって、友人に「むちゃくちゃ美味しかった」と感想を述べたところ、嫌というほど獲れるということで今回また新しいロットを頂戴したのでした。

そもそもキクイモは日本でも栽培されていると思うのですが、私は日本ではほとんど食べたことがありませんでした。ジャガイモとレンコンを足して2で割ったような食感で、味はマイルドなゴボウのような感じ。こちらではゆでたものをピュレにしてクリーミーなスープにしたりしますが、和風の料理にも合います(そこがここまでよいと思った理由なのかも)。炒め物に入れたり、ピュレにせずスープの具材にしたり、他の野菜と合わせて和風の和え物にしたり、ありとあらゆるものに使っています。

厳しい冬を土中で越す北欧の根菜は、栄養をしっかりと蓄え滋味豊か・・・
と仕事では言ってはいるものの、それを心底実感した機会といっていいかもしれません。

また、ポイントはこれが家庭菜園で獲れたものということです。お店で売っているキクイモも買ってみましたが、やはり土から直接食卓へ持ってくる鮮度には適わない気がしました。
フィンランドにはそういう「お金では買えないもの」が他にもいくつかあるような気がします。

フィンランドのお茶うけとして日本でも有名になったプッラやシナモンロールなども、本当に忘れられない、記憶に残る味になるのは、実家や親戚、近所のおばあちゃんが焼いてくれたものだったりするのです。