5.04.2014

私のVappu(ヴァップ)


日本ではゴールデンウィークの真っ只中ですね。

フィンランドも5月1日はVappu(ヴァップ)と呼ばれるメーデーの祝日。前日の30日の午後から街はお祭りムードとなり、当日もメーデーの行進などがあって大変賑やかになります。
今年は1日はさんですぐ週末となったため、子ども達の学校も金曜日の2日はお休みで、普段よりは少しのんびりした4日間となっています。

4月末は、東京の通訳翻訳会社、テンナイン・コミュニケーションの工藤紘実社長、コーディネーターの渡邉美千代さんが、ご多忙の中、GWを利用してフィンランドを来訪されていました。最近オフィスを移転され、北欧をテーマにしたオフィス環境を構築中というお話を伺い、どちらかというと個人ベースで雑貨や家具の調達のお手伝いや、お食事などにご一緒させていただきました。
仕事の話ももちろん大事なのですが、女子系の美容や健康、フィットネス関係の話題も楽しくて、たくさんエネルギーをいただいたのでした。

ところが!市内のさる有名カフェで和やかにお茶している最中、テンナインの皆さんではなく、なんと現地在住者である筆者が、カフェで椅子の背もたれにかけていたバッグを盗まれるという事故に遭ってしまいました。

仕事柄、日々いろいろな方とヘルシンキの街を歩く機会の多い筆者としては、ヘルシンキの街中でさまざまな手口のスリや盗難が横行していることはよく知っていました。背もたれにかけていた荷物が店を出る時になくなっているというのも、実はよくある話なのです。
でも今日は仕事というわけではなく、祝日前夜の人出の多い日にプライベートで敢えて街の中心にいるということも少なく、すっかりただの人となって気が緩んでいたのだと思います。

バックには財布、電話などの貴重品がすべて入っていました。タクシーで警察署に届けに行く途中、工藤社長の電話をお借りしてすぐにスマートフォンの所在を確認してみたところ(いわゆる『iPhoneを探す』機能)電話はすでにオフラインになっていました。やはり被害に遭ったのだということを確信。
その他、個々の電話についているIMEIナンバーも控えておき、通信業者や警察に届けると、機器がブラックリストに載り被害の拡大を防ぐことも知りました。

せっかくのご滞在中にこのようなことに巻き込んでしまい、テンナインの皆様にはお詫びの気持ちが尽きません。でも同時に、このような時に嫌な顔ひとつなさらず警察まで付き添ってくださり、物心両面でサポートしていただき、どれだけ助けていただいたかわかりません。

日本で企業に勤務していた時もそうだったのですが、私は現在も、いろいろな問題に見舞われた方に仕事でご対応する機会があります。でも、仕事やルーチンを離れたところで人としての思いやりをどれだけ持ち続けられているか、正直考えさせられた出来事でした。工藤さん、渡邉さん、この場を借りて心から御礼申し上げます。

そういったことで電話を失ってしまい、皆さんの滞在中に撮った写真も残っていないのですが(泣)、フェイスブックにディナーの写真をアップしていたのを引っ張ってきました。

今年は「ムーミン」の作者トーベ・ヤンソンの生誕100周年で、市内の4つのレストランでこれにちなんだ「アートメニュー」を出しています。こちらはその一つで、ポークのほほ肉とビーツのピュレ、えのきだけというメインでした。ボリュームはありましたが、お味はあっさり。前菜はエスカルゴのワイン風味で、テンナインの皆さんにも好評の一品でした。

では、ヘルシンキではスリに十分ご注意ください!!(泣笑!)





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